manaou's note

後で読みたいと思うメモをノートに

雨ふってぬかるむ

みなさん、こんにちは。

 

先日のことです。役員のひとりからかなりの叱責を受けました。こちらにも非があることではありますが、いろいろと非難してくることには、私はまったくもって納得できません。正直言って、言いがかりの域だと思いました。とはいえ、かなりの激昂っぷりです。鬼の形相で、感情がガンガン伝わってきます。あー、怖い。

 

さて、みなさんはこのような際に、どのように処しますでしょうか。若かりし頃は、おそらく自分の言い分を伝えたり、自分に非がないことを一生懸命に証明しようとしたと思います。が、もはやその域は卒業していまして、そうはしません笑、意味がありませんので。

 

それにしてもずいぶんな物言いなので、私の方ももちろんカチンと来ています。ただ、そこで、お前ふざけんなよ!と言っても、またこれ何も生み出しません。ということで、まぁ、一通り聞きます。仕事ですから。そう、こんな時には理屈を聞くのではなくて、感情を聞くことが大切です。怒ってるんだから。案の定、理屈が通っていないことが満載でした笑。

 

そして、「あなたが怒っているのだから、あなたはそう感じている。あなたにとっては、それが真実なんですね」と認めます。その上で、そういう思いをさせてしまったこちらの行為を述べ、そのことに対しては詫びます。感情的には謝りたくありません。嫌ですが、仕事ですので詫びます。黙る時間を多くして、考える時間を相互に持てるよう心がけます。その上で、私の認識を述べて、あなたの認識と私の認識は違います、ということを気付いてもらいます。

 

また、伝えるべきことは言わなければいけませんので、それは言います。あなたはこういう評価です、ここがよくないと思われていると。そして、相手側もまた怒ります。おいおい、散々、こっちには言いたい放題言っといて、自分が指摘されたら怒るんかい、と思いながらも、反論は聞きます。あー、怒ってるわ。怖いなぁ。

 

怒っていますが、我々がこういう仲違いをしている状況の何がまずくて、どんな悪影響を与えているかの共通認識を作らなければなりません。「幹部の我々が仲違いをして、異なる対応をすれば、会社の下のスタフが混乱をして、彼らに迷惑をかける」この一言は効いたと思います。手応えがありました。逆にそこに付け込まれ、部下にいいように翻弄されているのもまずいです、と。ということで、とことん話をしたので、握手して別れはしませんでしたが、少しは納得してもらったと思います。

 

あー、しんどかった。ですが、とことん話せたことで、前向きに終われたと思います。虚構の上に虚構を重ねても、生まれるものは虚構ですが、「正しく」本音の上に本音が重なれば、本物の納得が生まれる瞬間を感じることができました。それにしても、この「正しく」が難しく、大変だったように思います。本当に難しいことでした。よく我慢して、うまく伝えられたと、自分で自分を褒めてあげたいです(誰も褒めてくれませんので笑)。

 

雨が降ってぬかるみましたので、次は地が固まるアクションを取りたいと思います。

 

それにしても随分と失礼なもの言いで圧迫してくるので、相当、嫌な感じでした。ですが、この方はこういうスタイルで仕事をしてきて、交渉をしてきて、成功してきた(と思っている)ことにも気づきました。これは一種の特技ではありますが、組織のマネジメントに向けてはどうなんだろうかという心配が頭をよぎりました。