manaou's note

後で読みたいと思うメモをノートに

連続と変化

みなさん、こんにちは。

 

4月といえば、異動や昇格の季節ですね。コロナ禍ですので、大きく場所が変わるような異動は少ないのかもしれませんが、なんらかの環境変化があった皆さんもいらっしゃるのではないかと思います。

 

小学校を卒業し、中学校に入学する。高校を卒業して、東京に出て来て、大学に入る。大学を卒業して、会社に入る。会社で、マネージャーや部長に昇格する。こういった変化があった際に、皆さん、ふと気づくことがあるのではないかと思います。小学校を卒業した瞬間、大学受験に合格した瞬間、昇格の内示をもらった瞬間、各々で「新たな自分」に変化するのではないかという予感を感じるのではないでしょうか。一方で、その変化点を乗り越えた際に、「あれっ?あんまり変わってない?もしかして」という自分に気づく。

 

各々は確かに大きな変化なのですが、自分を見つめてみると実はあまり変化していません。ですが、よーく、周りを見てみると、周りは変化しています。制服が変わったり、見たことのない同級生がいたりします。住む場所が変われば、周りにあるお店も変わり、着ている服が変わり、付き合う友達も変わります。上司になれば、部下の接し方、上司の接し方が変わってくるでしょう。

 

新たな自分になったタイミングで自分が変化するのではなく、その自分はあくまで昨日から連続した自分です。ですが、新たな環境に置かれ、周囲が変わり、その変わった環境の中で過ごすうちに、少しずつ自分の目線が変わり、連続した日々の中で少しずつ変化していく。中学校に入学をして、学生服を着て毎日学校に通うことによって、服装の変わったお友達や小学校の頃には別の小学校に通っていた友達、小学校の先生とは接し方が変わっている厳しい先生。これらの皆さんに囲まれることで、自らが自然な変化をしていくということになります。

 

高校デビューや大学デビューと言って、髪を染めてみたり、服装をオシャレに変えてみたりと変化させる方々もいるように思います。これはこれでうまくいくケースもあるでしょうが、多くの場合は無理があるように私は思います。自分は連続しているはずなのに、急に大きく変化した状況を不自然に作り出そうとしているからです。

 

さて、話を戻しまして、大切なことは環境変化による自然な成長を遂げることです。そのためには、変化点の前の自分と変化点の後に求められる自分のGAPを正しく認識することではないかと思います。その上で、変化後の在りうべき自分には即座にはなれないわけですので、そのGAPをみつめてみることが大切でしょう。GAPには色々ありまして、自分が学ぶことで乗り越えられることやどうしても自分だけでは手が届かないこともあるように感じます。その全てを独りで、頑張って乗り越える、というのは、どんなに天才でもできなくて、必要に応じて、専門家や経験者の教えを請うことや部下や周囲の親しき仲間に助けてもらえることもあるでしょう。いずれにしても、変化は大きな成長機会ですので、この4月に機会に恵まれた皆さんは、是非、Before/Afterの観察をしてみることをお勧めします。