manaou's note

後で読みたいと思うメモをノートに

こだわりポイントと戦術変化

みなさん、こんにちは。

 

学生時代から社会になりたての頃の話です。当時はサッカーに夢中でして、チームメイトと日々サッカーに明け暮れてました。若気の至りここに極まりです。

 

時にはユース上がり(卒業生)のいる強いチームやガンガン走れる運送会社の企業チームと戦うことがありました。11人対11人の戦いですので、当然、戦力に違いがあり、戦術も異なります。ショートパスにこだわるサッカーもあれば、とことん個人技で勝負してもよし、走力で圧倒する戦い方もありますね。

 

さて、学生時代はある意味で無尽蔵に時間があります。とことん練習して、会話して、走ってるわけですから、こだわりのサッカーにチャレンジできます。また体力も充実していますので、こだわりも最大限トレーニングして、思うように実現できます。

 

一方で、社会人ともなると、生活のメインは当然仕事になります。まぁ、なかなか思うように集まれません。そして、体力も落ちてきます。こだわり云々の前に、人が11人集まらないなんて時もあり、こだわり以前に試合できるだけで満足だね、となってしまいます。

 

そんな最中、当時、リーダーシップを発揮していた1人が提唱したコンセプトで思い出に残っているモノがあります。それは「3人目の動き」という概念でして、パスの出し手と受け手を見て、受け手がパスを出せるタイミングを見計らって、次に自分がパスを受ける動きをすることです。ダイレクトに近いタイミングですね。

 

まぁ、ある種の奇跡なんでしょうが、これを共有した後の数試合は非常にうまくパスがつながりました。疲れるけどいいねと。これでしばらく波に乗れるかと思いきや、残念ながら、すぐに失速していきました。冷静になって分析すれば、相手の実力やこちらのメンバーの能力も時々に様々に変わります。2人目のボール捌きの技術レベルや3人目の動き出しのタイミングも様々で、無駄な走りも多かったのでしょう。極め付けは、やはり「走力」に限りがあったことでしょうか。

 

さて、長らく昔話をしてしまいましたが、何をいいたいかというと、能力によって、実行できる戦術が変わってくるということです。企業のリソースやお金が豊かにあり、人も優れておりまた実行力も高い、なんて状況はむしろ稀でしょう。

 

今の資金力や社員の能力を元に戦術を組み上げ、能力の変化に応じて、戦い方を変えていく。例えば、サッカーの例で言えば「3人目の動き」を諦めて、もっとシンプルに「ボール保持者が敵DFの裏に蹴れるタイミングで蹴る」を徹底すればよかったのかもしれません。

 

ついでに言うと、それまでのやり方から急に大きく変化させることは難しく、一定の変化を実現するには、それなりの期間、トレーニングをして、技術と戦術の定着を図る必要もあるでしょう。今の社員の実力を見極めて、その上で徐々に鍵となる変化を埋め込んでいく。そして、そこには連続性が必要ということなのでしょう。戦略や戦い方を変えるのは並大抵の努力では難しく、自力を上げ、少しの変化を目標設定するといった実行上のちょっとした工夫も必要なのでしょう。