manaou's note

後で読みたいと思うメモをノートに

語る社員

みなさん、こんにちは。

 

先日の話題と逆の方向のテーマになります。そう言えば、昇格面談で、大いに語る社員もいたなぁ、と振り返ってみたいと思いました。話量がとんでもなく多い、でも何故だか伝わってこない、そんな感じです。

 

観察してみると、確かに言いたい・伝えたいことがたくさんあるように感じます。ですが、こちらの呼吸を感じてくれておらず、テンポが速い。こちらの理解度を確認せずに難解な言葉もガンガン出てきます。恐らく言いたいことがどんどん浮かんでくるのでしょう。次から次へと言葉がつながっていきます。ですが、論理展開があるわけでもなく、で?言いたいことはなぁにとなると、?なんでしたっけ?となります。話した本人は吐き出して大満足。ですが、聞いてる側は???となり、結果、コミュニケーションが成立せずに無駄な時間が過ぎ去った結果だけが残ります。個人的には勢いがあって嫌いではありませんが、まぁ、ヒトを率いていくにはこれでは難しいですね。

 

さて、ここでのポイントは語り手と聞き手の関係です。語り手が考えるまま、思いつくままに、頭に浮かんだ言葉をそのまま発してしまっている。受け止める側に力があれば、それでもなんとかなるかもしれませんが、上司となった場合は、大抵の場合は経験や知識に劣る方々が部下となるでしょう。そうした際にこのようなコミュニケーションでは配下の皆さんが困ってしまう。同時に、上司の方も、コイツら理解力無くてダメだ、となります。いやいやいや、あなたの方に課題があるんだよって気付かないわけです。まぁ、確かに「よくできる」方が陥りそうな罠ではありますね。ついでに言うと、部門がパフォーマンスを出せてないのは、ヤツらの所為だと、部下にダメ出しして責任逃れをしてしまうような方がいます。そう言えば、アイツはダメだコイツはダメだと、部下のダメなところを指摘するだけの上司も過去に出会いましたが、今にして思えば、自分の無能さを披露していただけなんだなぁと、少し切なくなります。

 

話をもどしまして、語る社員については、ちょっとした工夫で、劇的によくなる可能性を秘めていると私は思います。例えば、語りたいことを手元のメモに書き落とし、こう言う順番で話せば、流れが分かりやすく、最後の結論はこれを言おうと準備をしておく事で、劇的にトークは改善します。なんせ話したい中身のコンテンツはあるので、あとはいわゆる「伝え方」のテクニックを磨けばよいわけであります。もちろん、何度かやってみてのトライアンドエラーは必要ですが、営みそのものはとてもシンプルである意味では誰にでもできるようなことです。

 

あともう一つ大切なことがありまして、「短く」話すようにすることですが、これはこれだけで、本を一冊書けるくらいのテーマなので今回の話題からは割愛しましょう。ですが、私も長い思い出として、過去にどうしても理解してもらいたいシンガポール人の部下に2時間くらい一生懸命トークしたのですが、反応は「話が長いだけで、何を言いたいのかさっぱりわからない」でした。長引けば長引くほどに話している側は不利なのだと肝に銘じましょう笑