manaou's note

後で読みたいと思うメモをノートに

職業選択の自由

みなさん、こんにちは。

 

かなり前のことですが、「職業選択の自由〜」というCMソングがありましたね。ネットで調べたところ「とらばーゆ」でした。今は女性に特化した転職・求人ということで、時代も当時からは変わったのだと思います。

 

さて、妙な前置きからの導入ですが、選択の自由について考えてみたいと思います。「職業選択の自由」は憲法にも定められていまして、こちらについては論を待たずに、自由です。ですが、私が若者の頃には「3年はやってみないとわからない」だとか、「上司はいずれ変わるから、それまで我慢」など、まことしやかな格言がありました。これらは、ある程度は正しいところもあろうかと思いますが、まぁ、今になって振り返ると上司や会社側が従業員を囲うための方便のようにも感じますね。

 

いずれにしても、職業は選択自由ということですね。ですが、実際には知識や資格、経験をはじめとするかなりの制約がいろいろとちりばめられています。ですので、そんなに簡単には自由ではなく、猛勉強や人間関係に恵まれなければ、新たな職業を選んだところで、搾取される側となり、浮かび上がれない情景が目に浮かびます。何を言わんとしているのかというと、仕事が自分にマッチしているか、マッチさせていけるかに加えて、そこで働く上司を含めた関係者とよい関係を築いていけるかも大切だということです。

 

一方、職業は変えずに上司を選ぶという自由もありまして、わかりやすいので、コンサル業界を例に取りますと、一緒に働いていた先輩が独立するので、ついて行く、そんな光景ですね。よくしてくれた先輩社員を慕って、会社を移る。これまた、選択の自由ですね。

 

こちらは、仕事との適正はある程度はあるし、先輩とはある程度の親しい関係のもとに移るわけなので、成功しかないと思いがちですね。先輩や仕事との相性はその通りなのですが、実は大きく変わることがありまして、敢えて書くほどのことではありませんが、取り巻く環境が大きく変わってきます。

 

ふたりのよい関係は以前の職場環境で育まれたものですので、知らずのうちに会社のサポートシステムに頼っていたところがあるのかもしれません。と言うより、独立ということであれば、極端に変わりまして、何から何まで自分でやらないといけませんし、チームごと会社が移った際にも、例えばプレッシャーのかかり方が大きく変わるかもしれません。

 

そういう環境下で、先輩も過去と同じようにその後輩と朗らかに触れ合えるかと言えば、それは難しいでしょう。恋仲で結婚した夫婦が子育てが大変でギスギスしてしまうのと同じですね。そうした中で、大切なのは、やはり一歩踏み出して、先輩もついていった後輩も相互に献身的に活動できるかが肝でしょう。自由は素晴らしいことですが、勝ち取ってそれを謳歌するには新たな苦労があるという少し哲学的なお話ですね。平たくいうと、世の中そんなに甘くはないということでしょうか笑。あ、ダメだとか、失敗するとかを、ハイライトしたいわけではなく、乗り越えていくための心の面での努力が大切なのだとお伝えしたいわけであります。