manaou's note

後で読みたいと思うメモをノートに

キャリアの延長線上

みなさん、こんにちは。

 

会社に入社して、営業でもSEでも人事や総務などのバックオフィスからキャリアをスタートしたとして、そのタイミングでは上司がいて、その上司の指示を受けて業務を遂行するのでは無いでしょうか。私が入社した頃はまだまだ牧歌的なところがあり、アサインされる仕事がビシッと決まっていたわけではなく、上司から難しい技術の本を渡され、それを読むことから始めたことを覚えています。なんだろこれ?って思った記憶がありますが、まぁ、そんな時間もすぐに終わり、誰かのお手伝い的な仕事をしていました。当時の先輩からはコピーを取るのも大切な仕事なんだよと、教えてもらったことも覚えています笑

 

まぁ、それでお給料が貰えるなら、まぁいいかな、ということもあるのでしょうが、徐々に仕事にも慣れてきた頃には、何が会社や組織の役に立つのかがわかるようになり、もう少し経つと、ある塊でお仕事が任されるようになってくるのだと思います。仕事の正確性だったり、スピードだったり、資料のみやすさだったり、分析力やプレゼンテーションの上手い下手、場合によっては、渦の中心になる力が強ければ、次のステージに推薦してもらえるのでしょう。

 

私が育ってきた時代はまだまだ年功序列的な考えも当たり前に残っていましたので、入社後8年目で昇格、というのがスタンダードだったようで、ふーん、そんなもんなんだと思っていた記憶があります。つらつらと書いてきましたが、何の話をしたかったのかというと、仕事ができることの延長線上にはそのお仕事の熟練であったり、道を極めてプロとして独立するキャリアがある一方で、マネジメントとしてのキャリアの成長はどのように作っていく、作られていくのかを少し考えてみたいと思いました。

 

例えば、極端に仕事量が多くなったとして、自分1人ではどうやってもこなせないような状況だったとします。その際には、何人かの部下と作業を分担して、役割を果たす必要があるでしょう。次にその範囲が大きくなれば、ある程度多くの人員を配下に抱え、部門や課に与えられた役割を果たすことが求められますね。とはいえ、範囲や領域は限定されますが。

 

その後、順調に成果が認められたとして、ある上位のレベルに上がったタイミングで、自分の知らない分野の分担をしたり、会社全体を任されることになったとします。でも、そういう仕事を実務で担っていたことがない、会社全体なんて範囲広すぎ、とそんな前後不覚の状態にどうしてもならざるを得ないと思います。

 

そうした際に、これまで育ってきた延長線上の考えで言えば、頑張って勉強をしたり、仕事の詳細をヒアリングしたりとして、仕事の品質に影響を出そうとするのが正しい方向性のようにも思えます。ですが、そちらに向かったところで、部下からすれば、自分の直属と同じことをする上司が1人増えるだけに見えるかもしれません。よほど、詳しければ別ですが、よく把握している上司よりも気の利いたことを言える可能性は低いでしょう。

 

だとした際にも、人の成長・組織の成長に対しては、やるべきことは果てしなくあると思います。目線を上にあげてあげたり、横に範囲を広げてあげたり、人と人の関係性をよくするためにできること、リーダシップを発揮するべきことは山のようにあるはずです。ですが、これらはこれまでのキャリアの延長線上にはありません。そして、自分で気づけないことを、他者から告げられたとしてもピンとこないでしょう。

 

私の今いる会社はとても小さな会社ですが、マネジメントとしては同質の役割があると思います。ですが、過去、この会社でご一緒させていただいた役員の皆さんでそこに向かえた方は少ない印象です。長々と書いてしまいましたが、そこに向かえるような、キャリアの延長線上に無い役割を果たせるような、そんな働きかけが必要だと思ってしまいました。