みなさん、こんにちは。
サッカー漫画の「アオアシ」からの引用です。主人公の所属するチームはプロの下部組織のユースチームのエスペリオンユースです。東京武蔵野FCというクラブユースチームと対決するシーンがあります。子供の頃から何度も対戦する中で、東京武蔵野FCは何度もエスペリオンユースに敗れています。高校生のタイミングで再度対決となるわけですが、東京武蔵野は自分たちの能力不足に向き合い、リスクをとって、ボール奪取のために激しくプレッシャーをかけていく強いチームに生まれ変わったという流れです。強敵ですね。
主人公のアシトくん(彼の言語化能力は素晴らしいのですが、それはまた別の機会に)が呟きます。「自分たちの弱さに向き合う強い心」を持っていると。
本題の仕事の方に話を移しまして、日頃、見ているとどうにもフィードバックを受け入れるのが下手な人たちがいます。よくよく観察してみると、相手に対して上位に出ようとしたり(マウントしようとしたり)、守備範囲を限定して、指摘したことは自分の責任の範囲ではなく、他の誰かが悪いと自分をディフェンスします。何だかんだと言い訳をして、結局のところフィードバックを受け入れていません。
ここで冒頭の武蔵野FCの話に戻るのですが、強くなる・成長するには、やはりある程度は自分の弱さに向き合うことが必要になってくると思います。ただ、それは非常にストレスフルです。弱いことを弱いのですと受け入れることは、普通の人にはなかなか難しかったりします。弱みを見せる、弱みに付け込む、よわいと思われたくない。一方で、成長するために今の弱さを受け入れることは私は大切だと思います。
このブログを始めた頃にも書きましたが、会社の社長や役員はそもそもそんなに経験のある人の方が少ないと思います。初めての経験です。そんな中で、役割を100%で果たせていればそれは奇跡でしょう。自分の弱みを指摘され、そこを認め、成長のために向き合って克服することは必要なのですが、ただ、偉い立場・強い立場ではそれは難しいように思います。
ですので、メンターとの対話やコーチによる振り返りなどが、偉い立場であればあるほど、必要になってくるのだと思います。ですが、そのような弱い面や不十分な自分を曝け出すことも、それなりの信頼関係が構築できていなければ難しいですね。人事用語ではラポールと呼ぶらしいですね。信頼関係。
社長を含めた経営チームでも、相互にフィードバックをし、弱さに向き合う強い心をもった高め合うチームづくりをしたいと思いますが、どうにも信頼関係のところにまだまだ課題がありますね。人間ですから、プライドだの相性だのと、やはり難しいです笑