manaou's note

後で読みたいと思うメモをノートに

回転と軸

みなさん、こんにちは。

 

何十年も仕事をしていると、重要な局面で何かを判断しないといけない状況を何度かご経験することがあると思います。私もいつも悩んでますし、判断した後も、これでよかったのかどうかを総括しきれない時もあります。迷いがあって、判断した後も悩んでいるということなのでしょう。

 

ですが、多くの場合、自分の中では結論めいたものがあり、それが実行の難しさや人情のようなものが影響して、ぼんやりとしている状態なのだと思います。そこに判断の軸を設けて、余計な枝葉を削ぎ落として、「これでいこう」となるわけですが、これまた多くの場合、そう簡単に割り切れるものでもなかったりします。

 

相談したり、つぶやいたり、聞いてもらったりしながら方向を定めていくわけですが、検討の進め方としては、固めていくというよりは、「拠り所を定める」が表現としては適切なように思います。なんというか、判断には「良し悪し」があって、文字通り、どちらを選んでも、良いことと悪いことがあります。それを比べて、あっちだこっちだと右往左往するのはあまり意味がないように思います。何を言っているのかというと、完璧な選択肢は無いということです。

 

加えていうと、どんな優れた判断でも、それなりの「悪し」があり、その「悪し」は税金のようなもので、多かれ少なかれ必ずあります。選択肢ごとに「良い」と「悪い」を比較して、「良い」が多いからこっち、「悪い」が少ないだからこっちということでもないでしょう。

 

ですが、振り返ってみますと、経営企画時代はメリット・デメリットだの、プロ・コンなどこの手の毒にも薬にもならない資料をよく作っていたなぁと反省しかありません。もちろん、機関決定の場では、書類として必要になりますが、判断すべき人がそれを見て「うーん、こっちだね」とはならなかったように記憶しています。

 

加えて、判断しないといけないことが重くなればなるほど、相談できる人も少なくなり、ぐるぐるしてしまいます。大企業の社長人事なんかはおそらくそうでしょうね。

 

ということで、「軸」が定まっていないと、ぐるぐる回る回転の半径がどんどん膨らんでいって元に戻ってこれなくなってしまいます。あれっ、何を考えていたのか?みたいな感じです。ですが、判断の軸が一旦定まれば、決断に向けて思索していくことができるわけです。

 

先程の社長人事を例とすれば、誰を選んでも「良し悪し」があるのは論を待たないでしょう。ですが、選ぶ判断の軸を「経営の安定」とするのか、「会社の変革」とするのかで、選ばれる人は変わってくるでしょう。と、ここまで書いて気付いたわけですが、この「軸」をどうするのかは割と抽象度の高い話なので、相談はできますね笑。もちろん限られた人に対してというところは変わりませんが。