manaou's note

後で読みたいと思うメモをノートに

面接の意味合い

みなさん、こんにちは。

 

昇格でも採用でも、面談は「される側」からすると、「なんか意味あるの?」と思われがちなわけですが、「する側」からするととても意味のある営みであります。折角ですので、その意味合いについて、きちんと言語化しておきたいと思いました。

 

挙げていけばキリがありませんので、思いつくところから。まずは、その方が「世界をどう捉えているか」を面談を通じて知ることができます。例えば、「仕事」という概念があるとして、その仕事の捉え方は人によって異なります。誰かに言われた作業指示を仕事と捉えている人もいますし、会社にとって、これがよかろう、と思うことを企画して、実行することを仕事と捉えている方もいます。捉え方が大きく、前向きな人が良いですね。

 

次に、事の成し方・物事の進め方についても、ある程度のことを知ることができます。自分でミリミリ動く人もいれば、人に指示を出して動かす人もいます。動かない時の人の動かし方も、自分の主張を押すだけ押して、相手を嫌がらせるタイプなのか、動機付けから勇気づけまで丁寧に実施するのかも言葉の端々を観察することで感じることができます。私個人の好みの話かもしれませんが、一定程度の対話ができる「強い」人が望ましいですね。

 

あと、私は「きれいすぎない」ことも大切にしています。採用・昇格の両方の面談でありがちなこととして、「選手宣誓」や「生徒会の選挙演説」のようなプレゼンテーションや受け答えをする方が一定程度いらっしゃいます。これはいくつかの観点で難しいなと思っています。一つは、きれいな世界を目指す、ことそのものに無理がある、ということ。もう一つは、仮に無理がないとしても、そこまでもっていくのは相当難しいことで、そこまで本気にやるつもりがあるのかというと、そういう意気込みがあるわけでもなかったりします。水清ければ魚棲まず、ですので、一定程度の濁りのある人を私は好みます。

 

あとは、以前も取り上げたようにも思いますが、情熱や熱意などのハートの部分も判別することができます。私自身はあまり得意ではないので、よくわかるのですが、相手に熱意を伝える形で会話できる人はとても少ないように感じます。面談の中で出会うことはあまり多くありません。逆に言うと、熱意やハートがあるように包んだ説明だったり、プレゼンだったりも、なんとなくわかります。うまく表現できないのですが、醸し出す雰囲気にウソだったり、躊躇だったり、おごりが混ざっています。ここも個人的な好みですが、ハートが熱すぎるよりも、論理とハートのバランスが一定程度取れている人がよいですね。

 

また、これは割とよくあるのですが、自分はすごくて、周囲がすごくない、という雰囲気を醸し出しているタイプもいます。自分がこれまで果たしてきた役割やプロジェクトですごいことをやってきた。周りはいまいちだったけど。自分はこういうことをやっていきたいんだ、でも、周りがついてこれないと思う。なんて、トークです。いやいや、そういう人を見つけたり、育てたり、その気にさせるのも、あなたの仕事なんですけど。まぁ、違うって思ってますよね、ということでしょう。

 

さて、書き連ねてきましたが、所詮は30分だったり1時間の短い時間ですので、120%すべてのことがわかる、なんてことはありません。当然、外れもあります笑。ですが、評価の結果をみたり、アセッサーのコメントを聞いたりしても、多くの場合は整合していることが多く、いつも不思議に感じてしまいます笑。ということで言えば、もしかしたら、AIなどでも、学習を重ねれば評価ができてしまう世界がいつか来るのかもしれませんね。あ、最後に、いろいろ好みを書いていますが、私自身がどうなのかはさておいて、こういう人と仕事をしたいなぁ、という好みで書かせていただいていますので、その前提で読んでいただければと思います。