manaou's note

後で読みたいと思うメモをノートに

経験と糧

みなさん、こんにちは。

 

来年度の昇格に向けた面談試験がこれから本格化してきます。私が属している会社に先立って、出向元会社の方で試験だったり、役員面談だったりが行われています。本日、その結果を聞く機会がありました。結果そのものがどうだったのかはこの場では差し控えたいと思いますが、まぁ、そうなんだろうなぁという結果でして、どなたの判定にも納得はしているわけであります。当然ながら、惜しい、嬉しい、という感情は各々にありますね。

 

以前も書いたようにも思いますが、30分も話を聞けば、その人がどんな考え方で何を大切にしているか、どんな人なのかがわかってくることがわかりました(わかりにくい日本語ですいません笑)。不思議なものです。ということで、他の方が面接官になった面接試験の合否の判定についても、それなりに納得できるような状態になったというわけです。

 

さておき、経歴を見ると他の方が経験していないような素晴らしいタフな経験を経ているのですが、面接では今ひとつ。そんな方の話になりました。専門性も高く、頭の回転も早く、標準よりももちろん高いレベルにあります。ですが、経てきた経験と比較すると何故か何か物足りないなぁ、と感じてしまいます。そういえば、昔、経営企画部門に所属していた頃に、経歴はピッカピカなのですが、話してみるとなんかイマイチな感じの人も少なからずいましたね。

 

経験から、振り返り、洞察をし、自分なりの信条だったり、哲学だったりが育まれておらず、経験したことを経験したように表面的にしか語れていないということでした。うーん、わかる。サッカーに例えて言えば、高校生サッカーで日本一になるのはとても困難なことを乗り越えてきたのだと思いますが、それをうまく自分の糧にできていないということです。確かにサッカーでは群を抜いて技術だったり体力だったり、戦術理解だったりが備わっているのですが、経験の本質としては、困難な壁にチームの力を結集して乗り越えてきたことで、それは仕事でのチームビルディングにも応用が効くはずです。受験勉強なんかも、知的に難しい問題をどう乗り越えてきたのかを応用できるよい経験でしょう。

 

流石に社会人経験も20年を超えるといわゆる修羅場の一つや二つを乗り越える機会に巡り会うことはきっとあるでしょう。その際に、傍観者であったり、言われたことを言われた通りに実行してきたのか、それとも、仮説を捻り出して、リーダーシップを発揮して乗り越えてきたのかでは大きく異なるでしょう。修羅場を乗り越えた際のポジション取りと振り返りの巧拙で、得られる糧の量が変わってくるということなのかもしれません。そうすると、振り返りがイマイチだった、ということだけではなく、コトにあたる際のポジション取りの話になると、仕事に向き合うスタンスのようなところに関わってきますので、ここはなかなか一筋縄には手が入りにくいですね。指導しにくい、働きかけが難しいというところです。

 

とはいえ、折角、宝の経験をしているわけですので、振り返りは今からでも遅くはないですし、仕事に向かうポジションの取り方も業務のアサインの仕方によっては、今後、変わってくる可能性は大いにあるわけです。いずれにしても、結果は結果で受け止めるしかないのですが、この受け止め方と振り返りを次の成長の糧にできるかどうかも巧拙があるわけです。骨は折れますが、向き合う時間を取って、糧にしようと思います。