manaou's note

後で読みたいと思うメモをノートに

集団と人材の輩出

みなさん、こんにちは。

 

時期的に遅いと感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、来年度の新卒採用の面接をしています。自分達が学生の頃はどうだったかはさておき、みなさん学業とバイトに勤しんでおられて好ましいですね。一方で、自分を曝け出すところは弱かったり、強さや深さのようなものは感じられませんが、まぁ、私も似たようなものだったのでしょう笑

 

さて、新卒での採用面接といえば、私は某大手都銀を受けた時のことを思い出します。新宿の超高層ビルの上の方(最上階に近かった!)の階で、順番に学生が呼ばれて部屋に入っていきます。合否がその場で決まり、次の部屋へ行くようなスタイルでした。残念ながら、私は二回目の面接で「帰ってよいよ」ということでしたので、そこで不合格だったのでしょう。

 

奥の面接官の稼働率が悪いよね、という面接そのもののスタイルはさておくとして、せっかくですので不合格の理由を後日伺ってみました。その内容は驚きつつも、えー、と思うようなもので、「自分のやりたい事をやりたいという社員はウチには合わない」という事でした。

 

なるほど、確かに面接の時に、こういう事がやりたいのですと話したようにも思います。多分、昔からそうだったのでしょうが、こういう場では出来るだけ自分を出すようにしています。そうでないと、飾った自分で合格しても、その後、辛い思いをしてしまうからなのですが。

 

話を戻しまして、合わないのはよくわかるし、銀行という組織は集団での規律を大切にすることはよく理解できます。ですので、優秀だろうが、よい人であろうとも、上司の指示に従う人材を採用面談の際から選別していたという事でしょうか。

 

さて、少し前に流行りました「半沢直樹」。こういう環境で組織を構成する人を絞り込んた集団で、あのような人物が生まれてくるのでしょうか。私の見立てで言えば、それはかなりの確率で難しいだろうと思います。著者本人が「ファンタジー小説」と言っているくらいですので笑、その非現実性はさておき、ここで取り上げたいのは、集団とその集団を構成する人の質の話ですね。

 

集団に属する人の質をコントロールして、ある意味では同質的な集団を作る。集団の団結であったり、目的に向かう力は強まり、役割分担や機能分担は素晴らしいものが出来上がるでしょう。一方で、不測の事態にワクを超えてリーダーシップを発揮したり、ルールを少しはみ出して事をなす、そんな人物はそもそも採用した時点からいないということになります。

 

ですが、一方で金融機関も合併だったり、金融危機だったり、不測の事態が起こってしまっていて、それをなんとか乗り越えています。ですので、そういう人物が生まれにくい状況ではありながらも、実際には育ち、登場しているのだろうとも思います。銀行に限らず、役割分担をしながら仕事を進めている大手は、どこも似たり寄ったりなのかもしれませんね。たぶん、商社は少し違うのではないかと、漠然と思ったりしていますが笑