manaou's note

後で読みたいと思うメモをノートに

影響力の連鎖

みなさん、こんにちは。

 

月末は毎月の1on1の時期でして、配下の部下の皆さんと1時間の会話をします。部下は部門長クラスです。共通して出てくることは、部下の皆さん(課長層)との乖離についてです。目線の違い、能力の違い、使命感の違い、程度の差はあれど、この辺りが話の中心です。

 

みなさんの個性が違うので、正直に悩んでますと言う部下もいれば、頑張ってます、やってますと言う部下もいます。やってます!と言う部下も、実際には、なかなかそこまで万端に到達できているわけではないのですが、至って本気に「やってます」と話すわけでして、まぁ、それはそれでよいのですが、正直に悩みを述べ、共に考えようとする人達の方が伸びそうな予感がしますね。できてないことを、できてないと認めることができる方は何かとしなやかで望ましいですね。

 

さて、本題に移りまして、私が1on1を実施している部門長を仮に第一層としましょう。私は毎回の1on1や日々の業務やマネジメントの指導で、この第一層に対して、とてもしつこく働きかけています。私がミリミリ仕事をして活躍するのではなくて、彼ら、その先の第二層、さらにその先の第三層に働きかけて彼らが活躍してはじめて組織の力は高まります。

 

今回のテーマはこの第二層への働きかけでした。しなやかな方の部門長は慣れないながらも新たな営みを実施しようとして一歩踏み出しています。できていると思っている方は「難しいですね」と唸ります。もう1人の先輩の部下は自分はパワハラされて育ってきたので、難しいです〜と慣れないながらも彼なりに頑張っています。

 

いずれも、「活動している」と言う点では同じなのですが、致命的な違いが1人目と他の2人でありまして、それは「主体はどちらなのか」ということです。後者の2人はあくまで主体は本人で、彼らが活動していることは事実なのですが、周囲の受け止め方はいまひとつです。むしろ冷めているかもしれません。

 

前者の方は、彼女の部下の目線を高めることに考えが及んでいます。ですので、彼女の部下がどう感じたかが話に出てきます。一方で、他の2人はあくまで自分が何をしたのかが中心で、周囲がそれをどう栄養にしたのかはあまり興味がなさそうです。変わらない。変わらないと嘆いていますが、そんなの簡単に変わるわけがありません。もう少し言うと、この後者の2人は人事や経理などの機能部門の長なので、これまで事務処理を中心にしてきたことも影響しているのかもしれません。マネジメントしてきたのは業務や帳簿であって、人や組織ではなかったということかもしれません。

 

人と組織を引きいていく立場であれば、自分の周りの部下に影響を与えて、成長につながる働きかけをしていくことを期待したい。ですが、実際には難しいと感じた一幕でした。影響力を連鎖させて、組織全体の力を強くするためには必要な力なのですが、このコアとなる能力が少し弱いので、現状ではなかなかに難しいですね。かく言う私が頑張って第一層にもっと働きかけてみたいと思います。