manaou's note

後で読みたいと思うメモをノートに

過去と未来と

みなさん、こんにちは。

 

幹部ワークショップの第2回目をコンサルタントの方のファシリテーションの元に実施しました。煎じつめて、余計な枝葉を削ぎ落とすと、まぁ、よかったですね、な結果なのですが、少し引っかかるやりとりがありました。それは、過去と未来の認識についてのズレです。私たちにとって大切なのは未来、変えられるのは未来。マンガや小説などのフィクションとは異なって、現実世界では時は未来に向けてしか動いて行きません。

 

ですが、当然ながら、現場の社員は言うでしょう。俺たちはずーっとこうしてきたし、その慣習を大切にしてほしいと。こんなことがあったんだ、あんなことがあったんだ。そんな中で、耐えてきたんだと。ですが、それが将来に向けて価値を生むなら別ですが、そうであることは稀でしょう。過去はそうだったけど、新たな仕組みの中ではこうなんだと。確かに感情的には納得できないし、収まりつかないところも多々あるでしょう。ですが、過去は過去です。

 

会社統合をして私が着任した後に、いろんな意見がある中で、時には耳を傾けて、時には知らないふりもして、局面局面で判断して作り上げてきたものが少なからずあります。それは将来に向けて、こうすればよくなるはだと思って動かしてきたものであり、過去の何かを大切にした結果のものではありませんでした。辛い判断も時にはしましたし、その際には過去ではなく、将来を考えてもらって、理解を得たものもありました。

 

過去だ過去だと主張するメンバーからは、過去を知らない人は口出しするなという空気を感じます。ですが、こちらも遊びで役員をやっているわけでも、今の会社に嫌々出向してきているわけではありません。男は黙って、「そうなんですか、わかりました」というわけにはいきません。それでは何のための役割かわかりません。将来の「よかれ」に向けて今を引っ張っていくことが大切です。これまでもそうしてきましたし、これからもそうしていくつもりですので、ここはやっぱり譲れません。

 

と、暑苦しく「未来だぁ」と書いてきたわけですが、一方で、将来の事業戦略を考えていく上で、昔から築き上げてきた経験や知識・スキルなどの強みを大切にするのは、一方では必要なようにも思います。ですが、それは過去というよりも、今現在、自分たちが持っているものでしょう。過去か、未来か、ではなくて、今現在価値があり、将来に向けて、更に価値を生んでいくかどうかを見抜いて選んでいくことが大切なのでしょうね。