manaou's note

後で読みたいと思うメモをノートに

おとなの成長

みなさん、こんにちは。

 

先週、新人の課長のみなさんの昇格後フォローアップ研修を実施しました。本来でしたら、7月くらいに実施したいと思っていたのですが、コロナ禍で10月の実施としました。テーマは「課長としての成長」とはどういうことか、です。

 

子供の成長はとても分かりやすくて、赤ちゃんの頃は泣いたり笑ったりすることしかできませんが、すぐにハイハイできるようになり、立ち上がります。歩き始めたと思いきやすぐに走り始めて、言葉を話します。お友達もできて、幼稚園や小学校という場所で友達を作って、揉め事があって、中学生になると、思春期なって、親や社会への不満も受け止めながら、白黒はっきりしない世の中で生きていくための人格統合がなされます。この大人になる過程がとても大切で、反抗期も大切な期間です。

 

さて、話を「課長としての成長」に戻します。新任のみなさんにお話を伺うと、連絡作業や承認作業が増えたとか、社内のやりとりが多くなったとかのコメントが出てきます。うーん、そういうことをするために、みなさんに課長になってもらったんじゃなぁないですよ笑。組織を率いて目標を達成する、事業が大きく成るように次の課長を育てる、部下の目線をあげる、いろいろあります。もちろん、予算を達成してもらったり、トラブルに対応してもらうことも大きなお仕事ではありますが、それはどちらかというと私にとってはサイドストーリーです。

 

なった瞬間に課長として優秀な人はあまりいないと私は思っています。次の課長を育てたり、部下の目線を上げるようなことを誰しもが最初から上手にできるということはないでしょう。だって、そんなことは経験したことがないのだし、部下となる人の特性や自分の強みから自分らしいリーダーシップを作り込んでいって初めて周囲に影響力を与えられる存在となり、ようやく課長っぽくなれるのだと思います。

 

では、どうやってそんな課長に成長していけるのか。そんなことをみなさんで考えていきます。もちろん私が答えを知っている訳ではありません。みなさんの中に答えがあって、これまでどんな経験をして、どんな成功をして、その中で仕事がうまくいくような人を率いる成功体験から自分の強みを整理して行きます。ある人は問題解決を成功させていくことで成長してきましたし、ある人はパワハラ的に組織を率いた結果の失敗体験が、またある人は調整できたということが成長の糧になっていたりします。

 

ということで、一通りワークショップが終わりまして、みなさん、それなりによい顔をしているので、まぁ、今日のところはこれでよいかなと思い、クロージングでチェックアウトのコメントをしてもらうついでに、同席してもらった人事部長にもコメントをお願いしました。自分たちが課長や部長になった際にはこの手のことは一切なくて、今、自分もみなさんの階層別の研修に参加して、色々考えているということでした。熟成して行ってほしいと思います笑。私の望みは人事部長がこの手の活動を主導してほしいと思っていのですが、まだちょっと厳しいかもしれませんね。