manaou's note

後で読みたいと思うメモをノートに

そこにあるもの

みなさん、こんにちは。

 

当たり前なことではありますが、現地に行ってみないと分からないことが実は結構あると思います。

 

その土地にはどのような慣習があるのか。明るい空気なのか、のんびりした空気なのか。いつも曇り空なのか。カラッとしていて暑くても汗がすぐに乾くのか。そういえば、インドに出張した際に、外気が40度を超えていて、実は長袖の方が涼しいということに初めて気付きました。また、その土地に住んでみないと分からないことも多くあるように思います。田舎なのか都会なのか。隣人に対する興味の度合いがかなり違います。テレビで見てるだけでは分からないことが多くあります。映像の限界です。

 

対話も似たようなところがありまして、人伝に聞くのと、本人と話すのは大きく違うということは先日取り上げた通りです。伝聞では、「問題だー」と聞いていた事が直接話してみるとまったく違ったりするのはよくある事です。伝聞の限界ですね。

 

そして、組織や集団についても同じような事が言えると思います。みんなが問題だーと言っている。これに対して、実際蓋を開けてみると、問題だと言っているのは一部で、その一部の方々の声が大きかったりするのだと思います。そもそも「問題だー」と言っているみなさんの課題感が、経営の課題感と一致していることは稀なので、自分達の価値観というか優先順位の基準が定まっていない中での対話は少しリスクがありますね。揺さぶられてしまいますので。

 

ただ、注意しないといけないのは、人数が少ないからと言って、その方々を放置しておけば、騒ぎは広がってゆきます。さらにこれまでは、そんなの大したことなかろう、という様子の人たちも雰囲気が変わってきます。いわゆる不満が増幅して行くということです。また、逆に、騒いではいませんが、暗に反対で、その根が広がって行くこともあります。こんなことを書いていると何が現実なのか分からなくなってきましたが、バーチャルも現実で、リアルも現実です。バーチャルにもリアルにも打ち手は無限にあり、何が有効か、有効でないかもまったく予測不可能です笑。

 

そんな世の中だからこそ、実直にその場に行ってみて、人と話して、対話をする事が大切なのだと気付かされる出来事がありました。ある拠点で騒ぎが大きくなりそうでしたので、実際に行って、皆さんとお話をしてみたのです。こんなコロナ禍の世の中で、とても行きにくい。ただ、逆にそんな状況だからこそ、行ってみて、再確認できたことの意味合いは大きかったと思います。

 

目を見る、声を聞く、表情を見る。目つきを見せる、声に気持ちを込めて話す、表情を作る。そういう中でやりとりする言語化できない情報をもって、あぁ、ここは大丈夫だろう。もしくは、ここはまずいなぁ。ということを見て、感じて、場合によっては直接的に働きかけて行くことが必要なのでしょう。

 

さて、そういう経験をしておきながらも、あんまり職場を巡回していない自分に気づきました。Off JDの教育では触れ合っているものの、仕事のその場でどういうトーンで声をかけ、どういう諭し方をしているのか、今後、少しずつでも観察していこうと思いました。