manaou's note

後で読みたいと思うメモをノートに

正しい答えと脊髄反射

みなさん、こんにちは。

 

唐突ですが、みなさんの周りに「俺はこんなことを知っているんだ。すごいだろう。」とドヤ顔する人はいませんでしょうか。最近見かけていませんでしたが、久しぶりに身の回りに登場してきました。なんだかノスタルジックに感じます。

 

「私はこういうコンセプトを知っている」「マネジメントとはこういうモノだと知っている」「リーダーシップってこういうことで」こんな感じです。確かにそうなんです。「知っている」ということは間違っていないでしょう。ただ、知っていることと出来ることの間には大きな開きがあります。

 

ただ、学校教育というものは、都合、そういう方向に行きがちです。テストでは先生が「これはテストにでますよ」と話したことがテストに出ますし、限られた時間の中で問題をこなさないといけないので、問題を読んで、とにかく早く答えを連想して、あとは凡ミスがないかを確認するようなことが効果的にできる方がよい点をもぎ取っていきます。もちろん、本当に頭のよい人はそうではありませんが笑

 

さて、会社生活もほどほどに過ぎて、経営企画への移動後もそれなりに時間が経ち、上司から指摘を受けました。「本当に自分の頭で考えているかい?」と。いつものことですが、その時はなんのことやらでしたが、自分が問いかける立場になるとよくわかります。あまりにも問いに対する反応が速いのです。そう、反射しています。熱いものに触れた際に、反応するようなものです。脊髄反射です。

 

何故、脊髄反射をしてしまうかというと、世の正しい答えを上司から聞かれていると捉え、頭の中にある正しそうな答えを探し、それを弾き返すことを求めらていると勝手に思い、あまり考えることをせずに答えらしきものを頭の中から探して、返していたのだと思います。さて、そんなことを上司は求めていたのかというとそうではありませんね。私も問いかける際には、同じように思っています。答えの無いことなんだから、自分たちで考えて納得のいくことをやろうと。

 

さて、このことですが、実は、当時社長がある悩んでいた案件に対して、呟きながら、どうするかを判断したところを見ていて気づきました。当然のことですが、答えの無いことです。我々にはこういう選択肢があって、Aを選んだ時にはこうなる。Bを選んだときにはこうなる。経営陣にとっては、従業員にとってはどうなんだろうか、ということを独白していき、ある結論に至りました。その結論は後に振り返ってどうなのかというと、必ずしも正解であったとは言い難い結果かもしれませんが、その様子を目の当たりにした際に、考えるということはそういうことなんだと妙に腑に落ちた記憶があります。なんとなく思い返すと、本人が納得するために独白していたような気もしますね。さて、自分を振り返ってみると、あの当時に比べれば、考えられるようにはなっているとは思いますが、まだまだ修行中ではあります。まぁ、答えの無いことばかりなので、完成することはないのでしょうね笑