manaou's note

後で読みたいと思うメモをノートに

褒めることの難しさ

みなさん、こんにちは。

 

最近流行っているので、というわけではありませんが、当社でも1on1を推進しています。「1on1をやりなさい。あとは頑張れ!」だけだと、さすがに心配です。みなさん、野生児なので、ありのまま実施されるのは少し心配です。よくある、上司のありがたいお話で終わったり、部下のできていないところをネチネチしたり、1on1を繰り返すほどに不機嫌な会社になるようなことは避けたいですね。

 

ということで、外部のコンサルタントの先生のお力もお借りして、研修プログラムを作成し、この1ヶ月程で教育プログラムを展開してしました。

 

上司たるもの部下を指導しないといけません。部下を高めること。人材育成することは上司の大切な仕事です。そして、部下指導として、あれができてない、これができていないとガンガン指摘していきます。ですが、指摘された部下は「じゃ、どうしろと?」と鬱屈とした気持ちを抱えるだけで、不満以外の感情が起こらない。そんな1on1は最低でですね。

 

ということで、みなさんには「どんな些細なことでもよいので、部下を褒めてほしい」とお願いしています。そう、これがとても評判よくなくて笑。というのも、みなさん褒められて育ってきていません。なんで、褒めないとダメなの。褒めてもつけ上がるだけだろう。大方こんな反応です。一方で、では、いうこと聞けと屈服させたとして、自分が満足する以上の効果があるのかというと多分無いと思いますが、多くの上司は「よしよし」と思うのかもしれません。なんというか、自分の思う通りの行動をさせたり、発言をさせたりすることの何がよかろうと思うのですが、この景色を好んでいる方々が意外と多いように感じます。

 

話を戻して、さぁ、いざ部下のみなさんを褒めてみよう。と思ってもらったとして、そこで気づきます。あれ、何をどういう言葉で褒めればと。そうなんです。褒めようとしても、みてないから褒めれません。見ていれば、例えばゴミを拾ってゴミ箱に入れてくれた。笑顔をむけてくれた、よい言葉を使った、仕事を納期通りにやってくれたことに「いいね」ということができます。でも、見ていないと、みてない人には存在していません。

 

かく言う私も、このままじゃぁ、いかんと思い至り、褒めてみるかね、と思ったものの、全くうまく褒めれませんでした。見てなかったのです。そして、次のハードルは、本当にこれはよい、褒めよう、と思うことがそんなにないのです。困ったもので、普通に過ごしていると、そんなに感動する程によいと思うことなどありません。何か心理的に止めてくる感情があり、賢くで論理的な人ほどなかなか上手に軽く「いいね」を伝えられなかったりします。

 

そう、もう一つのハードルは「いいね」ボタンの押すハードルを下げるのです。FaceBookでもTwitterでも、軽く「いいね」を押しまくれば良いのです。押しまくっていれば、安い「いいね」かもしれませんが、押していなければ、「いいね」はそもそも存在しません。存在しないということは、いいとも悪いとも言っておらず、無反応。無反応なのは、マイナスかもしれませんが、プラスには転じません。反応が無いのだから、ポジティブに評価をしてくれているのだろう。というような方はあんまりいませんね。ということで、「いいね」はかなりの投資対効果の高い行動なのでみなさんも是非試してみてください。