manaou's note

後で読みたいと思うメモをノートに

集団のチカラとリーダーのチカラ

みなさん、こんにちは。

 

この数日の報道では、コロナウイルス感染拡大の影響も先が見えて来たような気もします。医療従事者のみなさんの献身には感謝しかありません。ありがとうございます。

 

日本では先が見えて来たところで、次はロシア・ブラジルなどの新興国やアフリカに移って行くことになるでしょうが、医療設備の充実度合いや人々の民度・行動様式の観点で日本と同じようにはいかないでしょう(日本の対策が優れていたかどうかはさておきます)。

 

国を構成するみなさんひとり一人の力だけに頼ってこの課題を解決するのか、社会に新たな仕組みを作って解決を推進できるのかは大きな差があるでしょう。新たにITを活用した対策を打てるなら、それは組織(国家)として、優れているということになるでしょう。

 

いざ、施策を!という際に、やれプライバシーが、制度がといって足踏みしてしまうかどうかでスピードに差が出てきますね。ここのスピードに効くのは、船頭の多さではないかと思います。船頭が多すぎて身動きが取れない。付け加えると権限の整理もできていないことがあるのかもしれません。もちろん、リーダーシップの問題もあるでしょう。

 

話を会社経営の方に移しますと、同じような現象が見て取れます。オーナー企業はオーナーが右と言えば、左という方はいないでしょう。有事の際のアクションのスピードと実行力はかなりのものでしよう。企業を構成するみなさんもそれに慣れているし、馴染んでいるのかもしれません。集団としては強靭なのかもしれません。ただ、オーナーがいなくなると脆い。

 

一方で、大企業はというと、やれ委員会、専門家会議など、対策が論理的に整合しているか、倫理的にも専門的にも大丈夫か、議論を重ねます。当然ながら、スピードは上がりません。そして、議論を重ねようが100パーセントの正しい策などあり得ません。実行上、予期せぬことがどうしても起こるからです。

 

リーダーがしっかりグリップしている小さな企業と船頭が領域ごとに配置されている大きな企業とでは、有事の対応のスピードと実行力が違います。これまで、どちらが優れているかという問いをセットし、船頭の少ない軍隊的な企業の方が優れているのではと私は思っていました。私も多くのことをコントロールしたいと思って、振舞っていたように思います。

 

ただ、最近は、それだけでは不十分ではないかと感じつつあります。また、問いも正しくなくて、会社の状況や環境によって変わると捉えています。

 

状況によっては、スピードだけでも不十分。ひとりの人が見切れることもそれほど多くはない。緩やかに監督していくには、何かを諦めなければならないでしょう。

 

そういえば、「ティール組織」に、何かそんな分析があったようにも。。。読んでませんが笑