manaou's note

後で読みたいと思うメモをノートに

紙とハサミ

みなさん、こんにちは。

 

今日は紙とハサミについて考えたいと思います。なんのこっちゃ?と思いますね笑

 

ハサミは何かを切る時に使いますが、基本的には薄くてペラペラしたものを切るのに適していると思います。分厚いものは切れませんし、釘を打つならトンカチの方が適しているでしょう。

 

経営していく上で、いくつかの必要なツールがあると思います。予算管理がその代表的なもので、みなさん必達の予算を持たされ、それをどうにかして実行するためにミリミリ数字を見つめています。

 

見つめる数字は現場の皆さんに入力させています。ただ、入力する数字は人により基準が異なります。ある人は固い数値を入れますし、ある人は柔らかくても入力してしまいます。人間なんてそんなものでしょう。

 

そもそも不確定な環境のもとに不完全な人間が運営しているのですから、そんなに完璧に着地させなければならないのでしょうか。

 

計画経済であれば、予定通りに行きましたね、ということが大切なのだと思います。あるところで使いすぎれば、他のところで調整が必要でしょうし、余らせても次年度に持ち越せないわけですから、着地させようとミリミリ数字を眺めて運営すべきでしょう。一方で、変動の大きな事業で不確定な数字をミリミリ眺めることに意味があるのかは疑問です。

 

人事の目標管理と同じように、予算管理も形骸化しがちです。手段と目的が逆転しがちなので、目標管理を引き合いに出したのですが、加えるとKPIも同じような結果になってしまうことが多いと思います。

 

本来であれば、事業成長であったり、収益拡大を目標にマネジメントしていくべきなのですが、目的が数字になって、主従が逆転してしまっています。

 

冒頭の「紙とハサミ」に戻ると、そもそも成長を目指すこととミリミリ数字を見ていく行為があっているのかどうかに戻ります。何を実現したいのが、そのために何を管理すべきなのか、どのように見るのがよいのか。

 

事業成長とセットするのであれば、成長にはチャレンジが必要で、チャレンジには失敗がつきものです。さらに失敗には損失を伴うこともあるでしょう。事業成長に向けた予算管理のありようについて考えてみたいと思いました。

 

そういえば、某会社の社長に「何故そんなにミリミリと予算管理をしろというのかわからない」とバカにされたことを思い出しました笑