manaou's note

後で読みたいと思うメモをノートに

プロジェクトと不測の事態

みなさん、こんにちは。

 

昨日のニュースでは東京五輪は予定通りの開催を目指すと報道されてました。こんな状況でやるの?と思いますが、主催者側の立場に立つとその気持ちも理解できる部分もあります。恐らくは主催者も通常運転での事務局的な業務は得意でしょうが、有事の際の対応に長けているわけではないでしょう。ステークホルダーが多すぎることと、ステークホルダーが判断しないため、チキンレースの様相を呈しているのかもしれません。「辞める」や「延期する」の判断のリーダーシップをどなたも取りに行けないのでしょう。

 

この流れで、本日は事務局について考えたいと思います。そもそも事務局とは何者でしょう。goo国語辞典によると「議会や団体などの、事務を取り扱う部局。」とのことです。

 

この定義でいうと、雑用係のようなイメージですね。東京五輪の事務局と言えば、開催にまつわる事務を担当していることになります。はい。通常時でも大量に事務作業があるでしょう。関係者も多くこなすのも一苦労でしょう。

 

冒頭の話に戻りますが、これが有事の際になるとどうでしょう。事務をこなそうにも、通常通りにやればよいのかわかりません。また、誰に聞けばよいのかも、そもそも正しい処理があるのかもわからないでしょう。

 

有事の際ほど、「起点」が大切になります。開催するのか、しないのか。いつも通りに、処理するのかどうなのか。ということで、昨日の報道を受けて、進めるべきことことは進むのではないかと思います。

 

事務局や関わっている方々からすると、これは有り難い事ではないかと思いますが、果たして、それでよいのかという疑問が残ります。開催し、選手が来れない、来ても東京に新型コロナに感染した人が多くやってくる、などなど不安は挙げ始めればきりがないでしょう。

 

事務局は指示だから淡々とこなしていくでしょう。彼らに罪はありません。ですが、刻々と変わってくる状況、不測の事態、トラブルのひとつひとつに判断し、対応の指揮を取る役割がセットされているのかどうかがとても気になります。

 

プロジェクトに例えれば、自責ではないものの、既に炎上しています。恐らくは日々山のような課題が出てきていることと推察します。ですので、事務局の中にミッション遂行上の課題管理と対応を担う役割を設置すべきです。

 

この役割は組織のトップと直結している必要があり、この役割の巧拙で結果のよしあしが大きく変わって来ます。山のようにある課題の中から、優先度・重要度の高い課題を選び、情報収集し、方向性を出し、トップと相談し、ひとつひとつ意思決定していきます。「起点」が判断の軸になります。

 

こういう状況であればこそ、関わっておられるみなさんは自ら情報収集し、自分の頭で考えて、ご判断されることを切に願います。逆に言うと、人が判断し、実行していることなので、完璧などはありえず、不十分なままにコトがなされたとしても、仕方がないと思うことも大切なのだと思います。