manaou's note

後で読みたいと思うメモをノートに

厳しくすればうまくいくのか

みなさん、こんにちは。

 

唐突ですが、私は小学校2年生くらいに少年野球を始めました。当時は野球が流行っていましたので、おおよその子供達が少年野球チームに所属していまして、「やりたい!」という意思を持って始めたわけではありませんでした。当然のことですが、小学校2年生からすると6年生は大きく、遠い存在でしたし、また、監督も親と同じくらいの年齢で妙に怖かった記憶があります。枝葉を削ぎ落としていうと、厳しかったのだと思います。

 

ここで野球というスポーツについて一度考えてみたいと思うのですが、基本的に小学校2年生の子供が軟式とはいえ野球のボールを扱うわけですから、それは危ないスポーツに分類されるように思います。ですので、きっちりと基本的な動作を身につけ、顔面にボールをぶつけて失明!なんてことにならないようにしなければなりません。ですので、厳しく指導されることは適切なのだとも思います。

 

また、投打のシーンでいえば、基本的には投手と打者の1対1の勝負です。投手が敬遠に逃げたり、打者がバントすることはありますが基本的には勝負です。さらに、我々が中学高校の頃は部活動も非常に厳しい雰囲気にて執り行われており、坊主頭は当たり前、監督が怒鳴り散らしたり、先輩が後輩を厳しく指導するのもそれほど珍しいことではありませんでした。PL学園の事件もさもありなんというところでしょう。

 

さて、何が言いたいのかというと、若い頃にこのようなスポーツで自分を鍛えた方のメンタリティは、基本的に立ち向かう・勝負する・上下関係の中で理不尽なことにも耐える、そんな強さが備わっているように感じます。言葉にするのが難しいのですが、自分の中に芯のようなものがあり、権威のようなものには、黙って従う。

 

一方、私はサッカーやバスケで青春時代を過ごしたわけですが、比べてみると野球ほど危険でも一対一の勝負ありきでもありません。ついでに、先輩後輩もさほど厳しくはありませんでした。ですので、その芯のようなものも、先輩に絶対服従のようなメンタリティは持ち合わせていません。逆にサッカーやバスケの良さは違う方向にあるのですが、本日はその話は一旦横に置きましょう。

 

話を戻しまして、「厳しいこと」にはそれはそれで意味がありまして、その厳しさの中で培われる関係性やメンタリティを強みとする方々もいるわけですが、この環境は極めて特殊であることに、野球一筋で来た人はそのギャップに悩むのではないかと、勝手ながら想像してしまいました。もしかしたら、そういう会社や職場もあるのかもしれませんが、一生涯、ずーっとそういう環境に身を置けるとは限らないでしょう。

 

何を言いたいかというと、そのような方は「厳しくすればうまくいく」という、ある意味では宗教がかった信念がありまして、そうすべきだ!と主張されることもあるわけです。ですが、そのようなことでうまくいった試しがない私としては、どうにもうまくいくイメージが持てず、そういう方々からはゆるーくやっているように見えたりするのでしょう。一方で、ゆるーくすればうまくいくわけでもありません。詰まるところは、その組織に属する人たちの特性だったり、過去、どのように業務に取り組んできたかの風土のようなものをよく見定めた上で、適切な厳しさ・ゆるさを持ち込むという所なのだと思います。どうにも塩梅が難しいわけではありますが笑