manaou's note

後で読みたいと思うメモをノートに

大人の存在

みなさん、こんにちは。

 

日本代表のワールドカップの戦いは終わってしまいましたが、ベスト4が出揃いまして、熱い戦いは続いてますね。是非、クロアチア代表には頑張ってほしいところです。ワールドカップの日本代表のベテランと若手の融合の話が色々な角度でメディアに取り上げられていますね。経験豊富なベテランが多方面から経験に基づくアドバイスをチームの力にしてくれることは確かに大切ですね。また、人としても成熟しているので、潤滑油、コーディネーター、監督の考えの浸透役など、チームの一体感醸成に向けて担ってもらえる役割は多いように思います。

 

さて、企業の運営に目を向けてみまして、実は今の会社にも60歳を越えるベテランに役員として参画いただいています。上記触れたような経験や豊富な人脈による貢献は多大でして、感謝しかありません。ですが、一番大きなところは現役真っ只中という雰囲気はどこか別のところに追いやって、少し離れたところからかくあるべしということをご助言いただけるところを大変ありがたく感じています。いわゆる当事者は事を進める上での主役であり、モノゴトをリードしてく立場です。エネルギー量もさることながら、上手くいく・いかないことへの責任・プレッシャーも大きく、切羽詰まって余裕を作りにくい面がどうしても出てしまいます。そうした中に、異なるリズムで、異なる温度で、豊富な経験と知恵で一歩引いたところから組織に貢献してくれることは非常にありがたいです。

 

私自身がまだ若く、経営経験が豊富なわけではありませんので、何か大きな事が起こってしまった際には、いわゆる切羽詰まった状況になってしまうことがあります。恥ずかしながら、人間なので、これは仕方ない。ですが、それをストレートに表に出してしまうことは周囲の不安を高めてしまいます。これはかなりよくない事です。ですので、どうしてもその気持ちや感情は心の中にしまっておいて、表には出さずにいなければなりません。また、役員間で議論しても、同じ立場であれば、みんな一生懸命な気持ちと感情で、より切羽詰まってしまうかもしれません。これではよい判断ができないかもしれません。こうして若いチームが不満や感情をうまく処理できずに不機嫌な状態になってしまう、これが悪化するとチームが崩壊することもあり得るように思います。

 

いわゆる熱中している状態であればあるほど、少し異なる立場で、柔らかな思考でご自身の経験を組織にONできることは大きな付加価値になります。一方で、熱中している中に入れば入るほど、それが難しい環境だったりもします。ですので、そういうポジション取りが大切なことを知っていること、加えて実際にそう振る舞えることこれらが高い価値のある行為であることを改めて認識した次第であります。老獪・老練、こうした言葉があるのも、過去からこういうポジショニングが大切だったことを示しているかもしれません。