manaou's note

後で読みたいと思うメモをノートに

ビジネスモデルと業務プロセス

みなさん、こんにちは。

 

今回は久しぶりに会社統合についてです。統合するわけですから、基本的には同一のビジネスを営む2社が一つになったわけですが、いろいろなところで話がかみ合いません。双方に「自分たちは、こうだ」と主張があります。

 

少しだけ中身に入ると、片方の会社は受注ありきです。始まりは案件獲得でそこからすべてをそろえに行きます。メリットは固定費が少ない、デメリットは品質が良くなかったり、組織としての蓄積がないということになります。もう片方は、「構え」がしっかりしている分、受注する案件を選びますし、固定費も一定あります。逆に、品質だったり人材育成だったり組織的に対応する力が蓄えられていきます。

 

この手の話は基本的によい所だけとった中間を目指そう、ということはなく、また、どちらか片方に寄せねばならないということでもないとは思います。ただ、会社の成長していく方向性を定めて、どちらを主とするのかは定めていく必要があると思います。

 

人事制度や受注・発注などの業務プロセスは当然ながら、上記のビジネスモデルにより構成されてくため、どちらなのかは決めていくべきでしょう。そういえば、少し前に業務統合について触れましたが、この事業の営み方が定まっていないと、どちらに寄せていくかが決まっていかないのかもしれません。

 

プロセスの話に戻ると、双方の現場部門が自分たちの業務を変えたくないので、自分たちが正しいと主張をします。その思いを背負ったスタフ部門が、もう一方のプロセスにいろいろな難癖をつけ譲らない。そんな状況でした。

 

私が着任した際には、無謀にも、あまり何も考えずに、「二つあるのはおかしいから、ひとつにしなさい」というような指示を出していたように思います。今になって考えると、なるほど、これではダメだと気付きました。我々が目指すべきビジネスモデルはこの方向で、そちらに進むにはこちらのプロセスが正しくて、そのためにはこちらがよいということを示さないとだめだったと。

 

業務プロセス統合はまだ道半ばですので、今回の反省を活かして、この軸を定めた上で、どちらの制度・業務プロセスに統合していくべきかを指示していきたいと思います。