manaou's note

後で読みたいと思うメモをノートに

人に働きかける際には

皆さん、こんにちは。
 
管理職ともなれば、仕事上、「人に働きかける」機会がありますね。主義主張の異なる場合、部下に取らせたい選択をさせたい場合、いろいろな場面で必要となるスキルです。なかなか難しいことなので、少し整理してみました。
 
基本スタンスは「こちらの考えていることを伝える」、ではなく、「相手に考えさせ、話させる」ことが大切。こちらと相手で、3:7くらいがちょうどよいと思います。
 
次に話すテンポを遅くすることも有効です。こちらの言葉を受け止めてもらわないといけません。短く遅く。長く話すとどうしても早くなるので、話す分量は少ない方がよいでしょう。
 
次に問いかけを多くします。どう感じた?どう思う?なぜそう思うの?どうしたいの?自分の理解を話してみて。間違ってもよいので言ってみて。○○って、どういうこと?など、使えるフレーズ集です。よくわかりません。と、いうような言葉があった時は、どこがわからないの?とか、わからないとしても、感じたことは?などで「わからない」で終わらせないようにできるとよいでしょう。
 
また、相手が話し終えた際に、3秒くらい待ってみることも効果的です。相手が言い終わるか終わらないかくらいに言葉を重ねてしまうと、「あぁ、また説教か」というモードになり、相手が貝になります。3秒待ち、追加で言葉が出てくれば、それをまた聞く。出てこなかった場合、問いかけをして、黙る。この繰り返しです。
 
また、コミュニケーションを通じて、相手の立場で相手のことを考えているスタンスで、相手の思考プロセスをたどることが特に必要になります。相手が大切にしている価値観を、引き出し、選択肢を整理していく。最後まで、こちら側からは決めないで、相手が考えて選ぶことが大切です。
 
対話の中で、次に質問することをメモしておくことも小技ですがかなり使えます。相手の言うことを長々メモを取るよりも、キーワードをメモし、そのキーワードに対し、この質問をしようということをメモしておきます。「考える」と「話す」を同時に実行するのは難しく、話している側がどんどんパニックになっていきます。こちらの意図をきちんと相手に伝えるためにも、有効な作業です。
 
思いついたことをつらつらと挙げましたが、コミュニケーション上、注意していることは他にもいろいろあると思います。
 
ただ、一番大切なことは、上記を実行できる「余裕」と「コンディションのよさ」が大切だと思います。過去、パワハラ的な部門長に圧をかけられ、呼吸が浅くなり、余裕が失われ、うまくできなかったこともあります。また、いろいろなトラブル続きでコンディションがよくなく、上記とは全く異なる反応をしてしまったこともありました。
 
慣れた相手で上記を試し、自分のものにしつつ、高いレベルでもできるようになることが大切だと思います。