manaou's note

後で読みたいと思うメモをノートに

戦い方と強化ポイント

みなさん、こんにちは。

 

バスケットのワールドカップ、日本代表を応援していたのですが、中学生の頃(大昔ですが)部活でバスケットをしていたこともあり、自分を投影して応援してしまい、個人的にはおおいに盛り上がりました。追いついて逆転も素晴らしいですが、追いつかれそうでも粘って勝利もヒヤヒヤして盛り上がりましたね。

 

ちなみに、サッカーのサポーターだったり、ご自身のお子様のチームの応援も、自分を投影して応援できるので、勝てば大いに嬉しくなるのでおすすめです。ただ、負けるとすごく悔しい気持ちになりますが笑

 

バスケットに話を戻すと、私が中学生の頃はラン・アンド・ガンという言葉が象徴するように、とにかく走って、速攻、リバウンドで勝負して、という戦い方が主流でした。スリーポイントを打つような選択肢は当時はありませんでした。ディフェンスはゾーンディフェンス。いかにゴールに近づいてシュートを打つか。そうすると、俊敏性やスタミナ、リバウンドのためのフィジカルが強化ポイントですね。

 

一方で、今回の日本代表の試合を観ていて感じることは、もはやその当時のバスケットからは大いに進化していて、スリー・ポイントは当たり前に選択肢ですし、ドライブで切れ込む際には他の選手が邪魔にならないようにフォーメーションして、切れ込んだ先からパスをもらえるようにコースに入る。センターに高いボールを入れて勝負、なんてシーンはほとんど見ませんでした。ラン・アンド・ガンは当然40分も持ちませんし、そればっかりのチームなんて当然ありません。となると、攻めのフォーメーションの種類をどれだけみんなが理解していて、臨機応変にそれを実行する能力だったり、スリーポイントを素早く打てる(しかも、入る)能力を磨く必要があります。もちろん、誰がどこにいるのかを認知しておく力も大切です。何を言いたいかというと、頭の使い方が全く異なるし、鍛える力も変わってくるということです。これはサッカーでも同じですね。

 

前置きが長くなってしまいましたが、仕事の方に目を向けても同じようなことが言えるように思います。私が入社した25年くらい前は、昭和の名残もあり、モーレツに働く人、職場にいる人、上司の命令をとにかく頑張ってこなす人が優秀だったということにしましょう(実際にはそればかりではないと思うので、このような表現にしました)。だとすると、徹夜でも頑張れる忍耐力、職場に入れる家庭環境(理解のある奥様)、上司に上手に報告する力が大切です。上手く行かないようなことに対して、上手く行かないと言えない。プロジェクトが途中でまずい状況になっていても、上手く行っています、と言ってしまうわけです。ですが、これらは今求められているかというと、そうではないでしょう。

 

令和の世になり、ビジネスでも「心理的安全性」という言葉が注目されるようになってきました。そういう状況で、一昔前の価値観に育てられた我々はどうしても昔偉かった人たちを思い出して、同じように振る舞おうとしてしまうかもしれません。ですが、それは、チームとしての闘い方が変わっているのに、今の戦い方に合わない能力を一生懸命に鍛えているようなものでそれらはもはや無用の長物であり、むしろ阻害要因になりかねません。ですが、多くの方々がそれに気づかず、ひと昔前のスタイルで仕事をしてしまう。しかも、それで頑張ってしまう。これらが組織のパフォーマンスを下げていることに気づかない。

 

やはりこれではリーダとしてはまずいですし、であるが故にマネジメントに関わる最新の知識をアップデートし実践することが大切なのだと思います。ラン・アンド・ガンで育った我々が今のバスケットができないかというと必ずしもそうではないと思います。基礎はあるわけですから、最新の知識を備え、トレーニングを重ねることで、新たな世界にたどり着くことができるでしょう。

 

冒頭の話に戻りますが、パリ五輪でも、さらに最新のバスケットで世界の強豪と伍してほしいと期待しています。ちなみに、PGの河村選手は高校選手権の頃から注目していた「推し」の選手です笑

 

 

目指すところ

みなさん、こんにちは。

 

サッカー女子ワールドカップのベスト8、日本vsスウェーデンは1:2で敗北となりました。ここまでよいサッカーをしていて、もっとこのチームのサッカーを見たかった気持ちがありましたので、個人的にはとても残念です。ですが、勝負の世界は厳しいわけでして、ここが現地点の実力です。パリ五輪では、メダル獲得に向けて頑張ってほしいと思いました。

 

試合後の選手からのコメント、長谷川唯さんのコメントについて着目したいと思います。「結果がすべての世界で、ここからなでしこが盛り上がっていける風潮のなか、結果を出せなかったのは本当に勝負弱いなと感じます」彼女自身は日本代表の中心選手で、イギリスのマンチェスター・シティで活躍する女子サッカー会を代表するような選手です。メジャーリーガーの大谷翔平さんのWBCでのコメントにも通じるところがあります。この大会を通じて、野球界そのものがもっと盛り上がっていければと。話をサッカーに戻すと、辛口で有名なセルジオ越後さんもコメントをしています。「ベスト8では社会的なフィーバーにならない。諦めずに国内リーグを盛り上げていってほしい」と。

 

みなさんに共通しているのは、目指しているところが個人の成功に留まらず、業界の発展まで視野に入っていることです。もちろん、個人的の成功を追い求めた先にあるのは間違い無いでしょう。業界で最下位のチームの補欠の選手がこの手のことを話しても、相手にされませんね。業界の発展に影響力のある方々が率先してこのような発言をしていき、それに賛同する選手やスポンサーが付いてくることで業界が成長していくわけです。

 

前置きが長くなりましたが、これは企業においても同じだと私は思います。企業を代表するポジションにいる方が自分の私欲を優先した発言をしてしまうと、お客様も部下も白けてしまうでしょう。お客様はこの会社のことを応援しようと思わないでしょうし、部下もこの幹部のために頑張ろうとは思わない。こうして、お客様とも社員とも不健全な関係となってしまう不幸な企業は少なくないでしょう。ですが、偉くなってしまった幹部のみなさんは今の処遇があたり前と感じ、場合によっては、業績がよかったのだからもっと処遇をあげて欲しいと言ってくることもあるでしょう。

 

いやいや、冒頭のみなさんは貰うものを貰っているので、お金に余裕があるからでしょ、と思うかもしれません。少し調べたのですが、女子サッカー選手の年俸はそれほど高くありません。もちろん、処遇が上がることは嬉しいでしょうが、それよりも自らの研鑽と発言を業界が発展することを目指すところにセットして活動していくことは先述の幹部のみなさんとは大きく構えが異なりますね。聖人君子だから、ということではなく、本当に心のそこからそれを願っているのだと思います。これは私の勝手な推測ではありますが、そこに使命感や正義感、ましては誰かに言われたからそうしているなんてことは間違いなく無いでしょう。

 

詰まるところとしては、どのようにして自分たちをそう思わせるかが大切です。こうした目線で我が社の昇格面談の様子を振り返ってみると、論理的に正しい、戦略として美しい、というようなことをさも自慢げにプレゼンテーションされてもあんまり心に響かないのもわかります。一方で、熱があり、本当に会社をよくしたい、自分たちのチーム全体の処遇を高めたいと本気で語ってくれるみなさんには賭けてみようという気持ちになってきますね。後者の方が比べ物にならないくらい大切です。と言うところで、冒頭の話に戻りますと、女子に限らず、サッカー業界の発展を応援したいと改めて思い至った次第であります笑

よりよくなるための正しい努力

みなさん、こんにちは。

 

フットサルやサッカーをしていて、少し前までは通せなかったパスを出せたり、新しい形で崩しができたりする一方で、少し前までと同じ視野と思考に囚われてなんだかうまくいかない、そんな時もあります。こういう状況を行ったり来たりしながら真の上手さを手に入れていくのかもしれません。ですが、うまくいかなかった時にはそれなりの理由があって、よい状態の時にできていることができていないわけで、そこを言語化して悪い状態が再現しないように修正していくことが大切なのだと思います。

 

先日、社内の会議で部長がファシリテーションしている際の出来事です。あー、この方やったことないんだろうなぁ、と思えるようなファシリテーションで本人としては無理してやっている一方で周りから見るとまるでダメ。うまくいくわけないのですが、チャレンジしていることは百歩譲ってよしとしましょう。でも、この行為を続けていると上手になっていくのか。まぁ、そんなはずは無く、繰り返してもあんまり上達していかないでしょう。

 

パッと読んで先の2つの話は関係ないように思われる方もいらっしゃると思いますが、うまくいっていないのはどちらも同じ。でも、これから克服できるように正しく努力ができそうなのはどちらかと言うと前者でしょう。ではなぜ、前者は正しい努力に思えるのか。何が違うのか。

 

ひとつはトライアンドエラーを確認する手段を自分の中に持てているかどうか。もう一つはこうなりたいという自分の理想の状況を持てているかどうか。他にも挙げていくといろいろあるのでしょうが、大きなところではこの2つでしょう。

 

これらは上達すればするほど新たな改善ポイントが出てくるので、よりよくなるとこに果ては無いですし、突き進めていくと修行僧のような展開になっていきます。程々のところで次のスキルに興味を移すのがよろしいかと思いますが、拘っていくコアスキルについては是非こういった目付きで振り返ってみてください。

上手になるということ

みなさん、こんにちは。

 

今朝、長男の車の運転の練習に付き添ってきました。目的地に向けて走行していくことは上手になってきましたが、駐車がどうにもなかなか上手になりません。さて、ではどうすれば駐車が上手になるのでしょう。

 

一度、サッカーに目を転じまして同じ質問。どうすればサッカーが上手になるのか。仕事に目を転じて、どうすれば部長•課長•経営が上手になるのでしょう。ひとつずつ考えていきたいと思います。

 

駐車は何か身体能力が高まれば上手になるかというと、そうではありませんね。ハンドル捌きやアクセル•ブレーキワークが上手になれば、駐車が上手になるのかと言うと、必ずしもこれだけではないでしょう。自分が運転するクルマの容積の認知や、ハンドルの角度から導かれる軌道の予測が上手にできれば一発で思ったところに駐車できるはずです。では、これができるようになるにはどうすればよいのでしょうか。

 

これがサッカーとなるともう少し複雑になります。自分の身体やボールをコントロールする技術や筋力、そして体力、こうした身体能力の向上は必要ですね。ですが、それだけで上手になるのかと言うと、これまたそうではないでしょう。敵や味方の位置を認識しつつ、守備の際は自分の位置を決めたり、攻める際にはトラップの際にボールをどこに置くのか、次のパスの選択をどうするかなどなど、状況が変わる中で、よい判断ができるかどうか。学ぶこと、上手になるために身に付けることはたくさんありますね。

 

いずれにおいても、身体能力よりも大切なのはいわゆる認知だと私は思います。ハンドルを早く回せるよりも、空間把握。トラップの技術よりも、周囲を見て、ここにボールを置こうと決める能力。認知と言うとわかりにくいかもしれませんが、判断や思考が変われば、駐車やサッカーが上手になると言うことです。

 

仕事においても、これは同じだと私は思っています。自分はできてる、頑張っていると思っていても、上手に駐車ができていない(上達していない)。これは何が悪いかと言うと認知が悪いと言うわけです。

 

最近はスポーツでも駐車でも、スマホで録画し、それを後で見返して、自分が上手にできているかどうかを振り返ることか上達を助けると言われています。この意味合いは自分から自分を見ている認知と外から自分をみる認知を合わせて、修正の効率を高める事だと思います。

 

仕事に置いては、発言や行動がこれに当たります。動画を撮影するわけにもいきませんし、これを見ても、自分で自分を見ても認知が歪む(よく見える)ので、それほど効果が上がらないかもしれません。ですので、どう受け止めたのかを周囲から率直にフィードバックしてもらうことが何より大切だと思います。

 

さて、サッカーや駐車に話を戻すと、折に触れ長男やチームメイトにフィードバックしているわけですが、これがまた上手に刺さっていきません。「できてる」「これまでうまくいっている」が悪さをしているのですが、こちらはまたの機会に考えてみたいと思います。

判断の裏にあるもの

みなさん、こんにちは。

 

先日のサッカーで自分としてはいくつか悔やまれるシーンがありました。こうすればよかったと思う選択肢があったのにそれを選ばなかった。つまり、判断が悪かったということです。判断が悪くなる理由について考えてみます。

 

判断はできたということなので、周りが見えていないということではありません。これはポジティブですね。ですが、積極的な選択をできなかったのは改善ポイントです。ではなぜ、チャレンジを選ばなかったのか。自信がないとか、疲れているからとか、そういう理由ではなく、そういう機会にチャレンジしようと思っていなかった事が根っこにあるように感じました。

 

ここで仕事の方に話を移してみまして、部下の仕事ぶりを見ていても、同じようにチャレンジしようと判断する人と消極的な判断をしてしまう人がいます。全ての人がチャレンジを選んでしまうのも組織としてはマズイので、この状態はある意味では健全なのかもしれません。ただ、チャレンジを選ぶメンバーにあって、選ばないメンバーにはあるものがあります。

 

チャレンジを選ぶメンバーは「他人の評価」を気にしていないことに対して、選ばないメンバーはチャレンジしたことで失敗して非難されることを気にしてしまうように見えます。さらに言うと、そこまでは自分の仕事ではないとして、守備範囲を狭めていることもあります。

 

それでは、何故そう言うメンタリティーとなってしまうのか。逆側から考えますが、私はこれは「しっかり仕事をしたい」という気持ちからくるように思います。子供の頃からしっかり勉強して、会社の中でもしっかり役目を果たしてきた。上の方のポジションになってもこのメンタリティーを劇的に変えるのは難しいでしょう。ですが、ポジションが上がれば上がるほどそんなにキッチリと成果の出せるものばかりではありません。なのに、ちゃんと成果を出そうとしてしまうと、どうしてもそこに歪みが出てしまいます。

 

もちろん保守的な考えで仕事を進めることは必ずしも悪いことではありません。それが大切とされる業種や業態ももちろんあるでしょう。ですが、「ここぞ」という局面でチャレンジできないメンタリティーはすこしもったいようにも感じます。

 

冒頭のサッカーで言えば、「より積極的な選択を」することで得点のチャンスにつながるわけで、守備の保守的なメンタリティーから攻撃のチャレンジングなメンタリティーへの切り替えが上手くできなかったということでしょう。次はダメでもチャレンジな選択をしてみたいと思います笑

 

 

オフザボールの動き

みなさん、こんにちは。

 

一緒にサッカーやフットサルをしていて、身体能力が高かったり、足元のボールさばき、キックは上手だったりするのですが、あんまりサッカーを上手に感じない方がいたりします。かく言う私も、昔は身体能力に頼ったサッカーをしていたわけですので、なんも言えないのですが。

 

上手に感じない理由は総合的にいろいろあるのですが、そのひとつにオフザボールの動きがあると思います。これはボールをもらう前の動きで、よい体勢でボールを受けるには欠かせない動きだと思います。ボールをもらって右に動く前に左へ動くようなフェイクの動きをいれる。前に走る動きを見せて、サイドに膨らんで足元にボールを受ける。こうした動きがあるのか無いのかで、ボールを受けたあとの自由になれる時間が変わってきます。ボールを受ける前のちょっとした準備と捉えてください。

 

さて、前置きが長くなってしまいましたが、仕事でも、このオフザボールの動き、事前のちょっとした準備の大切さを感じることがありました。ある部長が会議で課長に話させてボーッとしています。こういう光景はあまり好きでは無いので、「では、部長はどう思うの?」と聞くようにしています。案の定、多くの場合は大したことを言えずにいるのですが、その際にそのことを責めても仕方がありませんので、一旦は「なるほど」と受け止めることにしています。その場で、考えて、発言したことには意味がありますので。

 

話を戻して、何故、多くの場合、大したことを言えないのか。打ち合わせで発言を振られた瞬間から考えはじめたとして、それで大したことが言えたとしたら逆にすごいことです。種明かしというほどのことではありませんが、会議の前に、その議題についていろいろ考えて、どう言おうかを準備しているかどうかの差だと、私は思います。自分は人事の担当だから、人事に関連して、この議案をうまく行かせるような役に立つ発言をしよう。こういした何かを事前に考えていれば、逆にそれを発言しないのはもったいなく感じると思います。

 

もちろん、会議の流れで、想定していた展開にならないこともあるでしょう。そうだとしても、考えたことを追加で話すのは、会議の主催側からすれば、ありがたいことです。

 

一度、オフザボールの話に戻るのですが、こうした動きが大切であることを知っている方は多いと思います。ですが、それを自分の動きに取り入れている人はそう多くはいません。同じように会議の事前の準備は実はすごく大切ですが、行き当たりばったりで会議に臨んでいる方が多いことは少し似ているように感じます。

 

この会議での部長のケースでは、4月に異動してきたばかりで、発言できないのは情報が足りてない、ということをしきりに伝えてきます。ですが、情報が十分にあるかどうかは実はそれほど重要なことではなく、事前や会議の場で発言を準備しているかどうかの違いだと私は感じています。

フォローさせたいリーダー

みなさん、こんにちは。

 

4月に新たな期が始まり、2ヶ月が経ちました。新任の部長のみなさんも2ヶ月経験し、部長としての自分に足りないことが見えてきた方もいれば、一生懸命頑張っているので自分は大丈夫と思い込んでいる方もいます。前者のみなさんは、自分で気付いていることが何より大切で、一歩前進しています。一方で、後者は少し難しい状況です。自分では大丈夫と思っている所に対して疑問を投げかけないといけません。

 

優秀であるが故に、部下である課長の足りないところが気になります。自分だったらこうして上手く行かせるという仮説があります。このこと自体は悪いことではありませんが、それをストレートに部下に伝え、部下に従わせよう(フォローさせよう)とします。老練な課長であれば、「めんどくせーな、こいつ」と思いつつも、表向きには従います。何だったら、さすがですね、という言葉を付けるくらいのことも簡単にできてしまいます。そういう課長を指して、彼はよいと評し、一方で自分の指示に対して忠実でない部下に対し、言うこと聞かないからあいつはダメだと評しています。

 

ご自身が部下の数だけ細胞分裂して、課長を担うことができれば、このスタイルでも上手くいくかもしれません。ですが、部下のみなさんは一人ひとり異なる経験を持ち、スキルを身につけ、周囲との関係性も自分たちとは違うはずです。百歩譲って、こうすれば上手くいくという仮説が正しかったとしても、実行力が違うわけですから、上手にできるわけがありません。ですが、優秀な上司ほどそこに気付けません。俺の言う通りにしているヤツが優秀で、そうじゃないやつは愚鈍と評してしまいます。

 

これを部下側から見ると、成果が出ようが、仮説があろうがなかろうが、上司の言うことに対して適当に仕事をしているように見せれば評価をしてくれるわけですから、こんなにやりやすいことはありません。何だったら、上手く行かなくても、上司の指示通りにやっていて上手く行っていないので、仕方ないですねぇ、という雰囲気も出せるでしょう。上司の指示をこなすことが仕事な社員が多い組織が果たしてよい組織なのか。すこし立ち止まって考えれば、どちらがよいかは自明の理です。ですが、ご自身が優秀で、仕事ができる社員であればあるほどそうしてしまいます。そうして成果を出してきたわけですから気持ちはわかりますが。

 

話を戻して、優秀な課長であったメンバーほどこの傾向が強くなってしまいます。そして、優秀な課長の目線で部下の課長を評論するわけですが、これはマネジメントでもなんでもありません。部長の仕事は何なのか、マネジメントする人(課長)をマネジメントするのはどう言うことなのかを問いかけることで、物差しを当て直したいと改めて感じました。