manaou's note

後で読みたいと思うメモをノートに

仕事の心技体

みなさん、こんにちは。

 

とあるマンガのワンシーンでこんな情景がありました。野球でもサッカーでもチーム競技をイメージしてください。コーチが選手に質問します。「心技体のうち、どれが一番大切だと思いますか?」と。選手は悩んだ結果、多くのメンバーが「心」と答えました。続けてコーチが質問します。「それでは、これまで心を鍛えたことはありますか?」

 

確かに集団のスポーツで「心」はとても大切な要素です。私も大切な試合に緊張して十分な力が出せなかったり、味方との信頼関係が崩れて、チームワークが機能しなかったことも一度や二度ではありません。何回もあります。ですが、これまで「心」を鍛えるトレーニングはしたことがありません。

 

さて、仕事に目を向けた際に同じ質問をしたとしましょう。「体」と答える方は少ないと思いますが(私は体も大切だと思っていますが笑)、「技」と答える方が多いように思います。いわゆる仕事ができる人です。確かに、わかりやすい資料を作り、論点を整理し、切れ味のよい説明ができる方は一つ一つの局面で高いアウトプットを出すのだと思います。

 

ですが、「心」が伴っていないと、たとえ「技」を教えようとしても、周りがその「技」を受け取ろうとしません。なんかムカつく。あの人のいうことはちょっと聞きたくない。また、秀麗なアウトプットで提案したとして対しても、まぁ、彼が作ったのだから、彼がなんとかするんでしょうと、周りにサポーターが集まらないと言うこともあるでしょう。

 

企業は人の集団である限り、「心」が豊かな人が中心になるのは間違いないでしょう。技の展開も「心」が豊かな人が展開したほうがうまくいきますね。また、人と人が共同してアウトプットを出していくわけですから、上司に怒られたり、同僚をうまく連携できないこともあるでしょう。そうした際に、へこたれずにポジティブに前を向ける力も大切です。意地悪されても気にしない。怒られても、復活できる。そんな心が大切です。

 

では、「心」はどうしたら鍛えられるのか?と言うところに話は戻ってきます。私の持論ですが、「心」は経験によって造られていくのだと思います。人に助けられた豊かな経験があれば、次は心豊かに誰かを助けてあげることができます。パワハラ上司に虐められていたら、もしかすると部下にもパワハラしてしまうかも知れませんし、逆にそう言うことはしないとなるかもしれませんね。厳しいプロジェクトでも、なんとか目標に辿り着けたなら、逆境でも諦めない心が育つかもしれません。

 

最後に冒頭のマンガの話に戻ると、試合の中で選手は心の成長を手に入れていくわけですが、毎回、真剣勝負の場があるわけではありません。ですので、練習での声がけや笑顔によってポジティブな心の状態を作る練習をするわけです。なるほど、そうしたことは仕事にも通じまして、笑顔での朝の挨拶やアウトプットしてもらった際の声がけ、フィードバックなど、確かにちょっとしたことで健全な精神は作っていけるのかも知れませんね。