manaou's note

後で読みたいと思うメモをノートに

生産性

みなさん、こんにちは。

 

GWの読書の第二段として、同じく伊賀泰代さんの「生産性」を読み終えました。こちらは2回目の読了です。最初に読んだ当時は課長でしたので、生産性を高めるために自分がどんなリーダーシップを発揮できるか、という視点で大いに影響を受けました。リーダーシップと生産性の組み合わせも相性がよくて、当時、仕事を進めていく上で、大いに参考にさせていただいた記憶があります。

 

今回は経営側の立場で読み進めたわけですが、管理職も担当者もひとり一人が「生産性」を高めるために「リーダーシップ」を発揮するような組織であれば、よかろうということになります。そんな組織は著書で取り上げられている通りでマッキンゼーくらいしかないでしょう。ですが、戦略コンサルティングファームで無かろうが、工夫できることはそれなりにありそうに思えます。本の中から、これをやってみたらよいのでは、あれをやってみたらよいのでは、と思いつくことは多くあります。ただ、悩ましいのは手当たり次第に取り組んだところで、いずれも血肉とはならず、中途半端に終わることが予想されます。

 

たとえマッキンゼーとはいえ、短い期間であのように進化したのではないだろうと思います。そこには先人たちの努力という言葉で表現するのは安っぽいくらいの多くの努力としつこさと情熱によって成されたのでしょう。数人から組織が始まり、数十人、数百人、数千人と大きくなっていくにつれ、品質や生産性を保ちつつスケールアップしていくには何がベストなのか。実現できたところで、人材が入れ替わっていくわけですので、保つための営みは半永久的に続くわけであります。

 

私たちの会社を見ても同じような状況が観察できます。比べるのもおこがましいですが、ものの見事に俗人的でありまして、これを克服しなければ、規模を2倍になんてとんでもない感じです。ですが、みなさん、今の環境下でベストを尽くしています。周りにも「なぜ、ベストを尽くさないのか」と迫ります。ノウハウはべったり個人に張り付いたままで。

 

話を戻しまして、マッキンゼーがそこに至れたのには、みなさんが優秀だったから、頭のよい人たちが集まっていただけではない何かがあったのではないかと想像します。当事者でもありませんし、マッキンゼーにも在籍したことがありませんので、その何かが何なのかは思索をめぐらせるしかありません。100%の想像なのですが、それはストーリーだったり、順番だったりするのではないかと思います。例えば、お客様の満足が先にあって、それがある集団だったり、プロジェクトだったりで満たされているが、一方ではそうではない。分析した結果、コンサルタントのリーダーシップが高く、アウトプットの生産性が高いところに行き着いたとします。だから、お客様の役にたつのだ、その二つを磨くんだ。だけで、みなさんが「そうだ、そうだ」となるはずがありません。今ここで、そのストーリーや順番を思いつくわけでは当然ありませんが、私たちの会社に置き換えてみて、考えてみたいなぁと思いました。

 

さて、長々とマッキンゼーは素晴らしかろう、というようなことを書いてきましたが、実は某社のコンサルタントの方とお仕事を一緒にしたことはありません。マッキンゼー以外の戦略コンサルティングファームの方とは仕事をしたことはありますが笑