manaou's note

後で読みたいと思うメモをノートに

予算さえできれば

みなさん、こんにちは。

 

先日、部下と1on1ミーティングをしていた際の話です。その部下は10歳以上の大先輩で、経理の経験が長く、他の会社からの出向者です。

 

予算と経営の話になり、その方が出向の際に、上司から「潰すなよ」と言われたことを話してくれました。とある方の振る舞いについて、その方は役割を限定して、自分を守ろうとする発言が多く、それは何故なんだろうね、と問いかけた際に出てきた言葉です。

 

当時の上司はとてもよい働きかけの言葉をかけているなと感心しました。予算はたとえできなくても会社は潰れませんが、資金繰りが滞ったり、不正があれば、会社は潰れるような危機に瀕してしまいます。黒字倒産なんて言葉もありますね。

 

部門長であれば、与えられた目標達成ができるかどうかが第1で、それで業績評価がなされ、ボーナスや昇進が決まると考えているのだと思います。実際は少し違うのですが、そのように捉えている人が多いように思います。売上に関わることは自分の仕事だが、その外にあることは知りませんというような振る舞いです。

 

ただ、経営という立場で言えば、それでは済まないと思います。売上が適切な形のものでなければ、正さなければなりませんし、そういった形の受注案件が上がってこない枠組みを用意しなければなりません。そういったところも含めて仕事ですから、役割を限定するのは逆の方向の行動のように感じます。

 

入金が遅れて、ボーナスが払えない!なんてことがあると、そんな危うい会社にはいられない!と従業員の皆さんが離れていってしますリスクもあります。決算が締まらないと、税金がちゃんと納められてなければ、などなど、数え上げればキリがありません。

 

ところが、多くの方は営業経験はあるが、他はやったことありません、というような単線のキャリアを歩んでいます。すると、今日いきなり、役員に昇進したとして、考え方や振る舞いが、役割を限る方向から、会社全体がうまく回る方向に変えられるのか。

 

はい。そんなの急には無理だよね、ということは1on1ミーティングを通じて感じてもらうことができました。とは言え、その方も、いろいろ学んだり、変わったりする必要があるのですが、これまた別の観点でそれが難しかったりするわけです笑

 

そういえば、「予算やればいいんでしょ」という言葉を何度か書いたことがありますが、この観点で見れば、それは少し稚拙な発言なんでしょう。とは言え、大企業では「潰れる」ということに対するアンテナやセンサーはどうしても低くなってしまいますね。